地元農業アピール 松本駅前で旬の味覚配布  - JA松本ハイランド

家族笑顔に 食のイベント「よい食パクパク」を初開催

 JA松本ハイランド女性参画センター運営会議は1日、農産物の配布で地元農業をアピールする「よい食パクパク」を松本市のJR松本駅前で初めて開いた。コロナ禍で中止したイベントの代わりに企画した。旬の農産物の詰め合わせを用意し、学生や家族連れなど多くの人に地元の農産物と農業を発信した。
 運営会議は例年、生産者と消費者が交流し、地産地消の大切さと地域農業への理解を促進しようと、調理、収穫体験など参加型の食のイベント「よい食パク博」を松本市のJAグリンパルで開いていた。
 だが、今年は、新型コロナウイルス感染防止対策として中止になったことを受け、代わりにできることはないかと企画した。
 

JAキャラクターデザイン「ゆめピーちゃん」紙袋を使用

 当日は、JAの役員が持ち寄った自慢のキュウリやサツマイモ、カボチャ、リンゴ、ブドウなどの旬の農産物をそろえた。さらに、支所協同活動で育てたトウモロコシを使ったポップコーン、ジャガイモも加え、米とおいしいご飯の炊き方を掲載したレシピを同封して約500袋を用意した。
 運営会議は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む姿勢を示そうと、プラスチックごみが生じるビニール袋ではなく、JAオリジナルキャラクター「ゆめピーちゃん」をデザインした紙袋を使った。
 配布会場には、のぼり旗を掲示し、地元農業をPR。運営会議のメンバーが「JA松本ハイランド産の農産物を配布しています」と呼び掛けると、地元の高校生や若い親子連れの家族などが足を止め、袋を受け取っていた。
 高校生は「家に持って帰って家族と鍋物にして味わいたい。お米と野菜が両方入っているなんて、とてもうれしい」と喜んでいた。
 運営会議の大島澄子議長は「地元の若い人にJA松本ハイランドを知ってもらうきっかけになればうれしい。食や農業に興味を持ってもらい、地元の農産物をもっとたくさん食べてもらいたい。準備した農産物を皆さんがうれしそうに持っていった」と手応えを感じていた。(日本農業新聞2020年10月7日付 ワイド1信越より)