JAで使用済み資材や廃棄農薬を回収 - JAひすい

回収日をカレンダー・同報無線で利用呼びかけ

 JAひすいは6月下旬の8日間、JAグリーンセンター大和川店と能生店で、生産者らからの農業用使用済み廃棄ビニールや廃棄農薬などを回収した。回収後の処理費用は、農家・担い手支援策としてJAが全額負担する。

 環境に優しい農業を進めることを目的に年2回行う計画で、今回が1回目。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みの一つでもある。

 回収対象は畑作のマルチ、ハウスビニール、肥料の空き袋、育苗箱、廃棄農薬、農薬の空き容器など。JAオリジナルカレンダーに回収日をマーク入りで記す工夫や、同報無線でも利用を呼びかけている。

 2021年度の利用は643件、廃棄農薬約2・5トン、廃棄農薬容器250キロ、育苗箱約5200枚、畑作マルチと肥料の空き袋6・9トンなどを約94万円をかけて処理した。畑作マルチと肥料の空き袋は地元企業が回収し、新型固形燃料にリサイクルする。

 JA営農部の原直樹部長は「この活動を通して生産者が安心・安全な農業を継続できるよう、肥料・農薬の適正使用と合わせて環境に優しい農業を進めたい」と話した。


<2022年 7月 8 (金)付け  日本農業新聞  ワイド2信越 >