廃棄野菜で堆肥 - 奈良・JAならけん

野菜のエコ堆肥 こども園に贈る

 JAならけん五條営農経済センターは12月中旬、五條市の「きぼうこども園」に廃棄野菜で作った堆肥を贈った。堆肥は、園が行う持続可能な開発目標(SDGs)の学習の一環として4歳児が取り組んでいる「菜園活動を通して食の大切さや感謝の気持ちで食材に親しむことで廃棄を減らす活動」として、花の植え付けに使われる予定。子どもたちは堆肥を触り、JA職員に質問を投げかけるなど、興味津々だった。

 堆肥作りは同センターが取り組む2023年度の1店舗1協同活動の一環。「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」を掲げ、SDGsの推進に努めることを目的にしている。JA牧野直売所で売れ残ったタマネギ、オクラ、ニンジンなどの野菜を使って11月に作った。奈良県農業開発センターに成分の分析を依頼し、成分表をつけて園に配布した。

 栗山右子園長は「園と同じくSDGsに取り組んでいるJAから廃棄野菜で作った堆肥をもらうことができ、非常に助かった。取り組みに活用したい」と話した。


<2024年1月9日(火) 日本農業新聞 ワイド1近畿>