厚生労働省から「もにす認定企業」認定 - 三重・JAみえなか

県内JA子会社で初の認定

 JAみえなかの子会社、JAベジマルファクトリーは、障害者雇用で優良な事業者として厚生労働省から「もにす認定企業」の認定を受けた。三重県内JAの子会社として初めてで、県内事業者としても24番目だ。2月上旬には、認定通知書の交付式が、津市の三重県労働局で開かれ、久世訓社長が金尾文敬局長から認定通知書を受け取った。

 「もにす認定」は、厚生労働省が「障害者の雇用促進等に関する法律」に基づき、雇用促進や安定に関する取り組みなどで優良な中小企業に対して授与しているもの。2020年4月に始まった。企業と障害者が明るい未来や社会に“ともにすすむ”ことを期待して命名された。認定には、雇用の取り組み、成果、情報開示に対する評価や、雇用率制度の対象障害者を法定雇用障害者数以上雇用していることなどの基準を満たすことが条件。

 同社は23年6月1日時点で、基準となる障害者の雇用率2・3%に対し、7・23%の実績だった。同年11月に申請をして、現場調査や書類審査を受けた。食品加工販売部門では、県内で2番目となる。

 同社は2006年、農業者の安定経営や地域の発展と安全で安心できる国産野菜の提供を目指して設立された。地場産、県産を中心とした国産野菜を使用したサラダなどを加工・出荷している。経営理念に基づき、高齢者や外国人の雇用にも力を入れ、人格や個人の尊重を行っている。

 認定通知書を手にした久世社長は「今後も能力に応じた職場環境づくりを行い、障害者雇用を行っていきたい」と話した。今後は、商品や事業所などに「障害者雇用優良中小企業主認定マーク」の表示ができ、地域における身近なロールモデルとして認知されることで、より一層の推進が期待される。


<2024年2月16日(金) 日本農業新聞 ワイド2東海>