香港日本人学校で食農授業 - 兵庫・JAたじま

輸出先でもオンラインで授業

 JAたじまは7月上旬、農林中央金庫と連携して、香港日本人学校香港校の5年生39人に向けてオンラインで食農授業を行った。米を作るための工夫・努力や、香港での米の販売状況について学ぶ機会を設け、稲作を身近に感じてもらうことが目的。9月には同校の大埔(たいぽ)校の児童らにも授業を行う予定だ。

 オンライン授業は今年で4回目。授業では、香港へも輸出しているJAのブランド米「コウノトリ育むお米」(コシヒカリ)の生産・販売方法などを紹介した他、生き物の生態系や、「コウノトリ育む農法」などを説明した。児童らから、コウノトリを守るためにできることや農法について質問があった。

 「コウノトリ育むお米」は、農薬や化学肥料の使用を控え、自然環境に配慮して生物多様性に貢献する「コウノトリ育む農法」で栽培されている。現在8カ国に輸出しており、香港へは2017年から輸出し始め、23年には5・1トン出荷した。

 JA企画広報課の太田義基係長は「授業を通じて、安全・安心な農産物に興味を持ち、このような農業の仕組みを続けるために自分たちにできることを考えるきっかけにしてほしい。コウノトリ育むお米を食べて、農家を応援してもらいたい」と話した。


<2024年8月2日(金) 日本農業新聞 ワイド1近畿>