静電噴口で化学農薬使用削減 - JA京都中央

「京おくら」で散布試験

 JA京都中央経済部営農販売課は8月上旬、夏季の特産品「京おくら」の栽培圃場(ほじょう)で生産農家と同JAの経済部職員ら4人が静電噴口を活用した農薬散布試験を行った。

 静電噴口は、噴口部分の帯電電極により薬液を帯電させて噴霧することで散布した薬液が対象物に引き付けられて付着し、農薬散布量の削減が期待できるもの。

 同JAでは、2024年度「京おくら」栽培で、環境負荷低減を目的に化学農薬の使用量低減を目指し、土着天敵を活用した害虫防除など各種の環境にやさしい栽培に向けた実証試験を行っている。

 農薬散布試験は、「令和6年度みどりの食料システム戦略緊急対策交付金 (グリーンな栽培体系への転換サポート)事業」を活用したもので「京おくら」における栽培体系の確立や産地振興の一環で取り組んでいる。

 今後、「京おくら」栽培農家で試験利用を行い、化学農薬使用削減を目指す。


<2024年8月28日(水) 日本農業新聞 ワイド2近畿>