摘果ミカンを有効活用 - 神奈川・JA湘南

部会員の安定収入を確保

 JA湘南柑橘(かんきつ)部会伊勢原支部は、夏場に摘果したミカンを有効活用し、生産者の所得向上に取り組んでいる。8月中・下旬には、伊勢原市のJA伊勢原柑橘選果場で集荷作業を実施。2日間で計5人の部会員が約1・1トンを持ち込み、ドレッシングなどを製造する加工業者へ出荷した。

 「フルーツの里」として知られる同市は、ミカンなどの栽培が盛ん。支部では、摘果作業の時期に合わせ、2007年から集荷をしている。取引価格は毎年ほぼ一定で、部会員の安定した収入の確保につながっている。生産者からは「栽培の過程で出る摘果ミカンが収入源になるのはとてもありがたい」と評判は上々だ。

 出荷したミカンは加工後、県内のスーパーなどで販売される予定。JAの担当職員は「爽やかな風味が楽しめる加工品を多くの人に味わってもらいたい。今後も部会員の営農を応援していく」と話した。


<2024年9月5日(木) 日本農業新聞 ワイド2首都圏>