買い物支援 正月商材載せ山間部へ出張販売 - 大阪・JA大阪泉州

地域コミュニティーの場にも

 JA大阪泉州は12月中旬、貝塚市蕎原町会館で出張販売を行った。買い物に不自由している地域への買い物支援は持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献するとして、本店職員で構成する「SDGs大阪泉州」がイベントを企画。農産物直売所こーたり~なで取り扱う地元野菜や、正月用食材などを販売した。

 同地区は貝塚市の山間部に位置し、人口188人88世帯が暮らしている(2024年11月末時点)。スーパーやコンビニエンスストアなどがなく、車を運転できない住民は、一日に数本あるバスを利用するか、生協が運営する週1回の移動販売車で買い物をしている。

 来店者は「高齢者が増えて市バスの本数も減っている中で、買い物の選択肢が増えるのはありがたい」と話した。

 担当者は「出張販売は買い物支援だけでなく、地域コミュニティーの場ともなることが分かった。今後もSDGsを意識したイベントを実施して、地域に貢献していきたい」と意気込む。


<2024年12月26日(木) 日本農業新聞 ワイド1近畿>