焼き芋から始めるSDGs - 滋賀・JAレーク滋賀

規格外品を焼き芋にして販売し寄付

 「焼き芋から始める持続可能な開発目標(SDGs)」を合言葉に、JAレーク滋賀明富支店ふれあい委員会が、慈善活動を進めている。

 通常は廃棄してしまう小さな芋や形のいびつな芋を持ち寄って作る焼き芋は、フードロス削減を意識しており、SDGs第2目標の「飢餓をゼロに」へ貢献。売上金を女性部主導の「愛の米ひとにぎり運動」を通じて寄付し、第1目標の「貧困をなくそう」にもつなげている。

 形や大きさがふぞろいな芋は均等に加熱するのが難しく、焼き芋に不向きだが、長年の経験でおいしく調理。小さい分、1袋に入れる数を多めにしているため購入者からも好評だ。

 取り組みを進める同委員会は農業者や年金友の会、女性部の代表からなる。同支店管内は県有数の農業地帯で、芋やダイコンなどの土物野菜の生産が盛んだ。加えて琵琶湖に接するため環境保全事業も多い。

 そこで、これらの特徴を結び付けた本活動が5年前から始まり、コロナ禍を挟みながら現在まで続けている。

 11月下旬、他の活動での売上金と合わせた寄付金の贈呈式に臨んだ勝見正信委員長は「委員の協力と地域の方々の厚意で貴重な寄付が多く集まった。お困りの方々に役立てていただきたい」と思いを語った。


<2024年12月13日(金) 日本農業新聞 ワイド2近畿>