農家の安定経営を目指しJA職員が生産・販売のノウハウを学ぶ - JAレーク滋賀

地域の農業振興や農家所得の向上に取り組む

 JAレーク滋賀今津営農経済センターは、地域の農業振興や農家所得の向上を目的に農業経営事業に取り組んでいる。作物ごとの事業モデルの検証、収支モデルの作成の他、JA職員が生産のノウハウを学び、農家に生産のこつや留意点などアドバイスできる態勢を整えることや、販売先を確保することで農家が安心して生産に取り組める環境をつくる狙いがある。

 5月中旬、センターの圃場(ほじょう)約25アールに、職員らがサツマイモ約2000本とアスター約3500本を定植した。サツマイモはJAの戦略品目で、高収益作物として管内で生産振興を図っている。本年度から新たに果樹や花きについても生産振興を図るため、仏花として盆や彼岸に需要が多いアスターを試験栽培する。JAの直売所などで切り花として販売できるため、販売先の確保も期待できる。その他、本年度はブロッコリーとブドウの栽培にも取り組む。

 定植に参加した職員は「実際の作業を通じて知識を深め、農家が安定した経営を行えるようサポートしていきたい」と話す。

 JA管内では栗東・守山野洲地区でも同事業に取り組んでいる。本年度から新たに草津地区でも開始予定だ。

<2025年6月3日(火) 日本農業新聞 ワイド2近畿>