健康考え真心込めた弁当 高齢者心待ち - JAあいち三河

JAのふれあいサークル  四季折々、献立を工夫 

 JAあいち三河ふれあいサークルは7月下旬、「土用の丑(うし)」の日にちなんで、国産ウナギの入った弁当91食分を調理、配達した。利用者に栄養のある弁当を提供し、健康な生活を送ってもらう活動で、JAの掲げる自己改革や持続可能な開発目標(SDGs)の「全ての人に健康と福祉を」の取り組みの一つだ。


 

週3回調理し配達

 この日は調理を6人、配達を19人で担当。真心のこもった弁当が部員によって利用者の元へ届けられた。
 同サークルは1995年6月から弁当作りと配達を開始したボランティアグループ。現在45人が所属し、幸田町社会福祉協議会や行政、包括支援センターなどと連携を取り、希望する高齢者を対象に弁当を作り、届ける。
 105人の利用者が弁当を心待ちにしており、サービス開始時は週に1回の活動だったが、現在は週に3回行っている。
 弁当は四季折々の献立を考え、利用者に喜んでもらえるように工夫。高齢者が口にするため、食材を小さく切ることや、だしを利かせた薄味にしている。作り置きすることはなく、当日に作られた総菜が弁当に詰められる。同サークルの赤羽悦子会長は「真心のこもったお弁当を利用者に届けることに、部員一人一人が喜びを感じている。今後も必要とされる組織を目指していきたい」と話した。(日本農業新聞2020年8月7日付県版愛知より)