北海道
減農薬栽培でSDGs推進 - JAきたみらい
JAの訓子府町馬鈴薯組合
オホーツク管内JAきたみらいの訓子府町馬鈴薯(ばれいしょ)耕作組合減農薬研究部会は、活動内容が国連の持続可能な開発目標(SDGs)の世界共通目標と合致することから、2020年度よりSDGsへの取り組みに力を入れている。
同部会は、1998年に安全性の高いバレイショを供給することを目的に、減農薬栽培の実施や農作物の付加価値を高めて経営の安定化を図る他、顔の見える産地づくりを目指し設立した。
厳しい管理基準を設ける
部会員は現在29戸。土づくりによる作物の健全な生育を図ることを柱とし、化学農薬・肥料で窒素成分量の使用を北海道慣行基準の50%以下に抑える厳しい管理基準を設ける。堆肥など有機物の投入による地力の向上にも努め、病害抑制のため適正な輪作体系による環境保全型農業を進めようとする。変化する社会情勢や多様化する消費者ニーズに対応しようと差別化を進め、消費者にアピールしたい考え。
水留亮副部会長は「部会の中でSDGsの重要性を再認識し、安心で安全な農産物を消費者に届けたい」と意気込む。
今後、関係機関と連携し、SDGsに対する理解をさらに深め、活動の幅を広げていく予定だ。(日本農業新聞2020年7月20日付ワイド2北海道より)