女性会が手塩にかけた食で貢献 - JAなすの

子ども食堂にイチゴ、みそ贈る

 国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて活動するJAなすの女性会は、管内の子ども食堂などに会員が育てた農産物や手作りみそを寄贈する活動を始めた。「コロナ禍でも地域のために何かできることはないか」という会員の声がきっかけ。

 12月に会員に賛同を呼び掛け、ジャガイモや米、県産イチゴの新品種「とちあいか」、手作りみそなど約10種、100キロが集まった。同女性会の白井幸子会長とJA担当者が26日、那須塩原市の「すくすく子育てやぎハウス」、「子どもの居場所 にじのいえ」、大田原市の「フードバンク県北」を訪れ、施設の代表に農産物などを手渡した。

 白井会長が訪れた「やぎハウス」は、①要支援児童放課後応援事業②子育て短期支援事業③養育支援訪問事業──の受託を行う施設。八木澤秀理事長は「限られた財源の中で活動しているため、食材の提供は大変ありがたい。子どもたちへの手厚い支援に振り向けられる」と話し、短期支援事業責任者の八木澤明美さんは「手作りの食事と季節感ある生活が子どもたちの心のバランスを保つので、手作りの野菜やみそはとても助かる」と喜んだ。

 白井会長は「今回たくさんの農産物が集まり、どんな時も柔軟に対応できる女性の力を感じた。これから野菜が豊富に取れる季節になるので、今後もお手伝いできれば」とほほ笑んだ。

 JAでは今後も、子ども食堂への協力を継続し、地域一帯となってSDGsの目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」、目標3「すべての人に健康と福祉を」に取り組んでいく考えだ。
(日本農業新聞2021年1月30日付ワイド1北関東より)