SDGs意識 小学校へ乾燥野菜 - JA邑楽館林

コロナ下で青年部ひと工夫

 群馬県のJA邑楽館林青年部板倉支部では9月中旬、地元の小学校で育てた野菜を使い、乾燥野菜を作る取り組みを始めた。

 同支部は昨年4月から、板倉町立板倉東小学校で児童と無農薬で野菜を栽培する食育事業を行っている。今年も継続しているが、現在も県では新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が続いていることから、事業が滞ってしまった。

 順調に育ったミニトマトやカラーピーマンの収穫時期を迎え、部員たちが「どうにかして野菜を児童たちに食べさせたい」と考え、今回の取り組みに至った。乾燥野菜は今後、学校へ届ける予定だ。

 部員の間明田博輝さん(37)は「邑楽館林4Hクラブ」に所属しており、同クラブで県知事賞を受けた活動「ドライベジフルプロジェクト」の経験が今回の取り組みに生きたと話す。

 間明田さんは「持続可能な開発目標(SDGs)を意識し、食育事業に取り組んでいる。活動範囲が限られるが、子どもたちにはさまざまな形で『農業』を伝えていきたい」と意気込んだ。
(2021年9月24日付け  日本農業新聞ワイド2北関東より)