地場産野菜をカーディーラーで来店者に進呈-JA晴れの国岡山

地元企業との連携で「地産地消」「消費拡大」の後押し

  JA晴れの国岡山は3月中旬の2日間、トヨタカローラ岡山(株)と協力してディーラーの県内全23店舗で「連島れんこん」「山陽エンダイブ」など県の特産を来店者特典として進呈した。持続可能な開発目標(SDGs)につながる取り組みとして地元企業との連携による地産地消と特産の消費拡大を後押し。新型コロナウイルス禍が長引く中、新たな接点が構築できる場として期待する。

 トヨタ自動車がディーラーでの車種の併売化を進めたことで、車種による店の選択がなくなり、販売店は差別化が求められている。JAはそこに着目。コロナ禍の長期化で農畜産物も大きな影響を受けており、新鮮食材や花きをJAの自社便で届け、自動車販売店でPRすることで農家支援につなげたい考えだ。

 特に注目するのは、愛車点検などで訪れた来店客。1時間ほどの待ち時間を有効活用し、店頭の特産品を選びながら学んでもらう。

 1日100~200人の来店者と新たな接点ができ、若者や家族連れらと接する機会が増え、JAファン獲得の足掛かりにできる。

 同社の担当者は「JAの直行便を活用し、どこよりも新鮮な青果物を手渡すことで、差別化ができ、販売店の魅力度向上につながる」と手応えを感じ、旬の農畜産物など展開の幅を広げていきたい方針だ。


<2022年 3月 23日付け  日本農業新聞  ワイド2中国四国>