鳥取県
「鳥取すいか」販売計画・目標を大きく超える - JA鳥取中央
販売額35億円突破は2000年以来22年ぶり
【鳥取中央】JA鳥取中央は、2022年度産「鳥取すいか」の販売額が35億円を突破したと発表した。35億円超えは2000年から22年ぶり。全体の販売計画33億円を大きく上回る。36億3600万円を見込む。
出荷開始の6月から暑い日が続き、需要の高まりや生産者の栽培技術の向上で例年にない大玉、高糖度、高品質なスイカを出荷した。販売単価が高い水準で推移したことが売り上げを伸ばした。
7月22日時点で出荷量と販売金額は、どちらも前年度実績比11%増。1キロ平均単価は243円で過去最高単価だった前年度並みに推移し、22年間で1・6倍となった。玉売りやブロック売り、カット売りなどニーズに合わせた販売戦略も消費を後押しした。
産地別の内訳は、同JA大栄西瓜(すいか)協議会は22億4000万円、同JA倉吉西瓜生産部会は12億6000万円、同JA琴浦西瓜生産部は1億1000万円。
JA管内では、353戸が計266ヘクタールでスイカを栽培。前回35億円を超えた00年度は737戸が487ヘクタールだった。農家戸数、面積は減少したが、ハウス栽培の導入で6月の出荷増、出荷期間を長期化。さらに先行産地の熊本からのスムーズな産地リレーとブランド化で認知向上が単価を押し上げたとみる。
同JA西瓜生産部の山脇篤志部長は「生産者のたゆまぬ努力が結果につながった。玉数が例年より多く出たことも要因の一つだが、関東の若い世代向け販売戦略も良かった。来年はファンの期待に一層、応えられるスイカを作りたい」と話した。
<2022年 7月 29 (金)付け 日本農業新聞 ワイド1中国四国>