子ども食堂やひとり親家庭に寄付

　ＪＡふくおか八女農産物直売所「よらん野」は、福岡県食品ロス削減優良取組知事表彰を受けた。売れ残った食品を子ども食堂やひとり親家庭に寄付する活動が評価された。

　１０月中旬、県庁で表彰式があり、ＪＡから樋口新一営農販売常務、下川洋典部長、下川文生店長が参加。生嶋亮介副知事から賞状を受け取った。

　新鮮さが売りの同直売所は、食べられる状態でも時間がたった野菜や果物は処分となる。多い日はゴミ袋４つ分の廃棄が出ることも。食品ロスを減らそうと、社会福祉協議会と相談しながら２０２１年１０月から売れ残り野菜の寄付を始めた。

　直売所のバックヤードに提供用のボックスを設置。売れ残りに加えて、出荷者が任意で寄付できる。集めた食品は管内の３社会福祉協議会（八女市・筑後市・広川町）を通じて子ども食堂やひとり親家庭に届く。多い日にはボックス三つ分の食品が集まる日もある。年間約３・５トンの食品ロス削減に成功した。

　樋口常務は「今後も喜んでもらえる店舗を目指し、努力していきたい」と話した。


＜2023年11月9日(木)　日本農業新聞　ワイド１九州＞