暴力に苦しむ人に勇気を与える“光”

　ＪＡみなみ信州松川支所（松川町）は、女性に対する暴力の撲滅をアピールしようと、１３日～２５日の午後６～９時、支所入り口を紫色にライトアップし、アピールをしている。同支所では初の取り組み。

　内閣府の取り組みの一環。２００１年から毎年、１１月１２～２５日の２週間、運動を展開している。同町は女性への暴力根絶のシンボル「パープルリボン」にちなみ、「パープルライトアップ」を呼びかけている。２年目の取り組み。

　同支所は、町と松川町女性団体連絡会が男女共同参画企画として取り組む「女性に対する暴力をなくす運動」に賛同。ＪＡも中期計画に「男女共同参画の促進」を掲げており、依頼を受けて協力した。

　１３日から、支所入り口軒天井のダウンライトに紫色のカラーフィルムを貼って点灯。支所内には、運動について説明したポスターやちらしを貼って、活動をアピールしている。

　古瀬聖史支所長は「男女共同参画を進めるＪＡとして活動に賛同した。視覚的に訴えて、地域住民の理解を広めたい。組織全体の意識の向上にもつなげたい」と話す。

　町生涯学習課の高根竜二課長は「活動への協力は、ありがたい。町全体に“暴力を許さない”という活動が広がることで、紫色のライトが暴力に苦しむ人に勇気を与える“光”になってほしい」と話した。


＜2023年11月19日(日)　日本農業新聞　エリア信越＞