防除履歴システムバージョンアップ - 和歌山・JA紀州

事務作業時間を大幅に軽減

 JA紀州では、紙で防除履歴を登録するOCRに加え、生産者自らがパソコンやスマートフォンで簡単に防除履歴を登録できる防除履歴入力システム「みのり」を導入している。2月からより便利に、使いやすくするためアップデートした。

 今までは、システムの年度更新作業などは営農指導員が手作業で行っていたが、一部自動化することで事務作業を軽減して出向く時間を増やし、営農指導の充実につなげる。生産者が使いやすくするため、一度に複数の農薬が登録できるよう、内容を充実させる。

 同JAで導入している「みのり」は、JAのホームページから個人別のIDとパスワードを入力すればアクセスできる。現在、パソコンやスマートフォンなどからアクセスしている生産者は全体の1割ほど。今後、システムを使いやすくすることで活用率をアップさせ、より迅速な防除履歴の入力につなげ、消費者に安全・安心な作物を届けられるよう取り組む。

 2024年度にもバージョンアップについて検討している。JAの担当者は「今回の改善で事務作業が大幅に軽減できることで、組合員さんの園地に出向く時間をつくることができるのでうれしい」と話す。


<2024年2月7日(水) 日本農業新聞 ワイド2近畿>