地域活動を積極的に行う団体を支援 - JAぎふ

地域活動支援基金(通称 みのっ太基金)10年迎える

 JAぎふは2月下旬、10年目を迎える「JAぎふ 地域活動支援基金(通称・みのっ太基金)」の審査会を、同JA本店で開いた。基金は、地域のイメージアップと地域活性化を図る諸団体の活動に対して助成・支援するもの。応募をした20団体が団体の活動・支援希望の内容、基金の活用による地域の未来を説明。審査員は助成の可否と金額を検討した。

 この日は、滋賀県立大学の増田佳昭名誉教授や北方町教育委員会の名取康夫教育長、同JAの役員らが審査員を務めた。支援の必要性を訴える応募団体に対し、資金使途の妥当性や必要性などの質疑応答をし、助成の可否と金額を検討した。さらなる精査を加えて、4月上旬をめどに1団体につき100万円を上限に支援を実施する。

 増田教授は「地域活性化を目的とするみのっ太基金は、全国でもユニークな取り組みだ。10年という節目の年に、これまでの成果を取りまとめ、見直すことも必要かもしれない」と、基金の重要性を語った。

 同JAの櫻井宏会長は「JAが地域で根を張っていくため、地域活性化を目的に活動する団体とJAは、つながらなくてはならない。今後も地域活性化を目指す団体を支援し、助成団体との連携強化を図っていく」と話した。

 管内では、基金の支援を通じて、地域活性化を意識した活動が増えている。農業振興や環境保全、食文化など、申請の理由や活動内容は多様化している。基金には、地域活動を積極的に行う団体や、地域活性化に向けて設立したばかりの団体などが応募している。


<2024年3月13日(水) 日本農業新聞 ワイド1東海>