GI登録「徳地やまのいも」規格外品を活用 - JA山口県

皮付きのままフリーズドライ製法でパウダー状に

 JA山口県防府とくぢ統括本部徳地やまのいも生産部会は7月下旬、防府市の同統括本部直売所「とれたて満菜」で、新発売の「徳地やまのいもパウダー」の試食・販売を行った。生産者2人の他、山口農林水産事務所の担当者らも参加。昼前には用意した30袋全て売り切れた。

 販売したのは「徳地やまのいも」を皮付きのまま、フリーズドライ製法でパウダー状にしたもの。水を加えて混ぜると、「徳地やまのいも」のとろろができる。ご飯にかけて食べたり、お好み焼きやお菓子に粉のまま混ぜて使うと味も良く、もちもちした仕上がりになる。

 「徳地やまのいも」は、2020年に地理的表示(GI)保護制度に登録された。知名度は上がったが、規格外品などの販売方法が課題だった。

 19年から商品開発に取り組み、試作を重ねて商品化した。100グラム1680円で9月から本格的に販売を始める。

 同部会を担当する同JAの佐井門祐子専門指導員は「面倒な皮むきとすりおろし作業をせず、簡単にとろろが味わえる。お好みの味を付けてぜひ一度試してほしい」と話した。


<2024年8月22日(木) 日本農業新聞 ワイド2中国四国>