苦難の能登 支援  - 長野・JA松本ハイランド

豪雨からの復興へ定期貯金

 JA松本ハイランドは1日、JA独自の定期貯金「能登豪雨災害義援定期貯金 夢・ささえあい」の販売を始めた。9月に能登半島で発生した記録的な豪雨の被災地支援を目的とする。預入額や期間などの一定の条件によって金利を上乗せし、取扱期間終了後、預入総額の0・01%をJAが拠出し、日本赤十字社を通じて被災地へ義援金として届ける。

 被災地に迅速に義援金を届けるため、商品は10月31日までの1カ月間限定で取り扱う。

 JAはこれまでも、1月に発生した能登半島地震の被災地支援に取り組んできた。地震発生から9カ月がたち復興を目指す中で豪雨被害に遭ったことを受け、緊急でこの商品を企画した。地域を挙げて被災地を支援しながら、現状を組合員や地域住民に伝え、災害を風化させないことが狙いだ。

 JA貯金課の花村裕課長は「震災に加えて豪雨が被災地を襲い、被災者の不安は計り知れない。この商品を通じて、被災地の皆さんが少しでも前を向くことの役に立てるとうれしい」と話す。


<2024年10月3日(木) 日本農業新聞 ワイド1信越>