JA職員が小学校で金融教室-岩手・JA江刺

児童がシミュレーションゲームで農業経営を体験

 JA江刺は23日、JAの若手職員が講師になり、奥州市立田原小学校の4年生10人を対象に「おかねの教室」を開いた。JAバンクの地域金融教育の一環で、県内初の試み。児童は農業経営を体験するシミュレーションゲームを通じて、お金の使い方や農業への理解を深めた。

 JA金融部金融課の菅原菜央さんが講師を務め、児童は農業経営者になりきってシミュレーションゲームに挑戦。育てる野菜の品目や肥料、機械などの購入を選択し、生産から販売までのお金の出入りと売り上げや収支を計算した。

 佐藤由依さん(10)は「お金の大切さと農業経営の難しさが分かった。農家の人が苦労して作ったものを大切に食べたいと思った」と話した。

 JAの佐藤勝之常務は「地域貢献の新たな取り組みとして進めていく。JAらしさを前面に押し出し、農業の魅力発信につなげていきたい」と力を込めた。


<2024年10月31日(木) 日本農業新聞 ワイド2東北>