神奈川県内初 ネット予約で農機を貸し出し - 神奈川・JAかながわ西湘

24時間予約可能 農機の導入費用負担や労働力軽減を支援

 JAかながわ西湘は1日、県内で初めてネットを使った農業機械の貸し出しシステムをスタートさせた。時間や場所を気にせず、24時間いつでもどこからでも予約ができる。JAでは「これをきっかけに多くの人に利用してもらい、コスト削減につなげてほしい」と期待する。

 JAは農業用機械の導入費用負担や労働力軽減のため2017年から講習会を受講した組合員を対象に、剪定(せんてい)チッパーやハンマーナイフモアなど14種類の農業機械を貸し出している。しかし、予約と空き情報などは支店や営農経済センターに出向き受付しなければならないため、以前よりインターネット予約を希望する声が多くあった。

 そこでJA情報センターで運用しているシステムを改修して農業機械利用事業で活用できないか提案。25年2月からJAのDX担当者が同センターと協議・検討を進めて完成させた。

 予約はスマートフォンやパソコンを使って、JAのホームページや専用QRコードからアクセスする。

 借りたい機械や貸出場所を検索決定した後、名前や住所、メールアドレスと講習会修了証番号など必要な情報を入力して予約する。確定すると予約完了メッセージが届く仕組みだ。

 営農企画課の神野貴史課長は「今後も安心して農業経営ができ、所得向上につながる支援をしていきたい」と話した。

<2025年10月8(水) 日本農業新聞 朝刊 ワイド2首都圏>