廃棄のニンニクの芽 つくだ煮に - JAみくまの

フードロス解消PR

  JAみくまの女性会は、食べられずに処分されることの多いニンニクの芽を使ったつくだ煮を作り、Aコープ店頭で配布した。国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みの一環で、収穫された農作物を有効活用し、フードロスの解消をPRした。

 JA管内のニンニクは15人の生産者で約7ヘクタール栽培されている。市場に出回るのは主に球根の部分で、ニンニクの芽は加工に手間がかかるため、処分されることが多い。

 特に管内では生産者の高齢化が進み、人手不足も重なって、芽の加工まで手が回らないのが現状だ。生産者の樫原貴子さんは「本当はニンニクの芽のおいしさも届けたいが、そこまで手が回らない」と嘆く。

 そこで、SDGsに取り組む女性会が、以前、販売していた手作り弁当で好評だったつくだ煮を提案。4日に開かれたAコープのイベントで、来場者にレシピと一緒に無料で配布した。

 女性会会長の前地治美さんは「つくだ煮は歯応えもよくとてもおいしい。廃棄されるのはもったいない」と話し、今後もフードロス解消やSDGsの取り組みに関わっていきたいと話す。
(2021年7月 21 日付け  日本農業新聞  ワイド1近畿より)