CO2 排出減へ“見える化” - JA呉

「環境家計簿」で意識高く

 JA呉女性部は、環境に優しい取り組みや地球温暖化防止の意識を啓発する取り組みとして、2020年から家庭での二酸化炭素(CO2)排出量が算出できる環境家計簿に取り組む。15支部のうち10支部が取り組み、CO2の見える化で削減の意識を高めている。

 2019~21年のJA女性組織3カ年計画「JA女性 地域で輝け 50万パワー☆」を実践しようと、持続可能な開発目標(SDGs)の一環で環境家計簿を導入した。

 環境家計簿は、家庭で使用する電気、ガスなどの光熱費と水道、灯油、ガソリンなどの使用量を記入すると、CO2の排出量が分かる。「自分たちができることから」の意識が強く、SDGs13番「気候変動に具体的な対策を」の取り組みとして呼び掛け、10支部が実践する。

 取り組みやすいように県の環境家計簿などを参考に表を大きくして記入しやすくした。月1回の集まりで家計簿と1カ月の使用量明細を持ち寄ることで記入忘れを防止する。

 地球温暖化で局地的な豪雨など自然災害が増えている他、熱中症や感染症のリスクも高まっている。

 959人が所属する女性部は、手芸教室や体操など地域との交流を深め活動の輪を広げている。特に環境に優しい取り組みや地球温暖化防止の啓発に環境家計簿の導入に力を入れる。武田民子部長は「CO2排出量の見える化で削減への意識を高め、取り組みの輪を広げたい」と意気込む。
(2021年7月 22日付け  日本農業新聞ワイド2中国より)