手書きの資材情報好評 - JAさがみ

親しみやすく組合員に定着

 JAさがみ座間営農経済センターが組合員に配るフリーペーパー「座間センター通信」が、発行開始から5年目を迎え、組合員の間に定着し、掲載した肥料や農薬などの売れ行きも伸びている。同紙を持って相談に来る組合員も増え、商品を扱う業者もニーズ把握で読むようになり、職員とのコミュニケーションツールにもなっている。

 同紙はJAの自己改革を踏まえ、農家がJAで生産資材を買いやすくするように2016年1月に発行。JAのイベントや時期に合わせた商品の紹介、使い方などを手書きし、生産資材の取りまとめ回覧と共に組合員に年に4回配る。黄色いA3判の用紙で目立つようにし、家庭や作業場で掲示していつでも見られるようにした。

 創刊以来同じロゴや色、判型にすることで組合員への定着が進んだ。新しく着任した職員の紹介を手描きの似顔絵と共に載せ、親しみやすくした。作成前には、地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)を活用してニーズの把握や情報を集め、データを基に内容を決める。

 発行時期の栽培作物に合わせ、栽培暦や病害虫情報を解説。各時期に応じたお薦め商品や人気肥料ランキングを書いて、営農指導に生かす。

 和田聡センター長は「事業所一丸で組合員と地域に根差した作成に努めていく」と話す。
(2021年2月20日付 日本農業新聞ワイド1首都圏版より)