農機の悩み出向いて解決 - JAかながわ西湘

その場で修理対応

 JAかながわ西湘とJA全農かながわ西部農機センターが連携して取り組む整備相談会が、人気を集めている。出張サービスカーが営農経済センターへ出向き、その場で修理対応を行っている。2月上旬にはJA湯河原営農経済センターで相談会を開いた。利用者からは「自分ではなかなかできない修理や不具合の原因など、丁寧に教えてもらえるので助かる」と好評だ。

 この整備相談会は農機具が故障した際、農機センターまで行けないなどの悩みを持つ農家からの要望を受けて実施。月1回ほどのサイクルで開いている。

 湯河原地区は丘陵地を生かしたかんきつ栽培が盛んで、チェーンソーや傾斜地に使うモノレールなどの修理依頼が多い。刈り払い機の不具合で修理に訪れた福井邦夫さん(33)は「キャブレターの詰まりやパッキンの切れなど、修理や対処方法を説明してくれる。大事な道具だからこそありがたい」と、出張サービスの必要性を話した。

 この整備相談会は、JAの山北や中井にある各営農経済センターでも昨年11月から行っており、利用者も順調に伸びている。

 JA全農かながわ西部農機センターの榎本剛士係長は「簡単な修理や相談をする。大型機械の修理も現地に出向くことができる」と利用を呼び掛けた。

(2021年2月26日付 日本農業新聞ワイド2首都圏より)