花 新出荷箱で「出航」 - JA横浜

イメージは横浜港 青い船デザイン

  JA横浜花卉(かき)部は、市内産花きをPRするため、オリジナルの出荷用段ボール箱を作った。約2年前から取り組み、昨年9月に完成。見栄えの良い白地の段ボールに横浜港を連想させる青色の船が描かれ、横浜らしい情景がデザインされている。

 同部員が生産するシクラメンが昨年7月、市の「ふるさと納税」返礼品に指定された。これを受け、部員らは「全国に市内産花きをアピールできるよう、部で統一デザインの段ボール箱を作ろう」と協議。相談を受けたJAの山下登営農インストラクターは、市の「横浜みどりアップ計画」による助成金の活用を提案した。

 段ボール箱は、シクラメン6号鉢が入る大きさ。同部部長の笈川勝之さん(60)が、知人のデザイナーに依頼。横浜でも花きの生産が盛んなことを、一目見て分かるようなアイデアを伝えた。山下営農インストラクターは、箱の選定から助成金の申請に必要な書類の整備など、市や業者との仲介役として部を支援。「生産者の新たな取り組みに、一から協力できたことが良い経験になった」という。

 笈川さんは「JAの営農インストラクターが、手間の掛かる手続きを引き受けてくれて助かった。この取り組みで、全国の人が横浜の花を知ってくれればうれしい」と話す。
(2021年3月31日付  日本農業新聞ワイド2首都圏より)