移動金融店舗スタート - JA三島函南

今後も地域に寄り添う

 JA三島函南は9月下旬、2トントラックの荷台を改装し、金融窓口の機能を搭載した移動金融店舗「よりそい号」の開店式を、三島市の同JA本店で開いた。11月12日に廃止する佐野、坂、大竹、畑の4支店を巡回し、利用者の利便性を維持する。

 荷台の外観デザインは、同JAで販売する加工品のラベルデザインなどを務めるサノユカシ氏に依頼。三島市のシンボル木、イチョウをイメージした薄黄色を背景色とし、函南町のシンボル木のヒメシャラの花を全体に散りばめた。地域を代表する農畜産物や動植物が一つの籠の上で寄り添う姿を描いた。

 同JAの対象店舗は金融窓口業務廃止後、「よりそいプラザ」として経済部門と現金自動預払機(ATM)の営業を継続する。

 移動金融店舗は火~金曜日に1日ずつ各支店を回り、職員が車内に常駐して入出金などのサービスを行う。災害時には被災地に出向き、金融業務とさまざまな活動に取り組む。

 開店式には約50人のJA関係者らが出席し、テープカットなどで開店を祝福した。同JA藤沼和明組合長は「店舗統廃合は苦渋の決断だったが、移動金融店舗、よりそいプラザの利用を通じ今後も地域に寄り添っていきたい」とあいさつした。
(2021年10月13日付け  日本農業新聞ワイド1東海より)