パックご飯 地元消費拡大へ発売 - JA松山市

手軽さ売りにPR

 JA松山市は米離れの現状を打破し、消費拡大につなげようと、初めてパックご飯の販売に乗りだす。JA管内の平野部で栽培されたうま味の強い「コシヒカリ」を100%使う。今年産の新米を使って炊き上げたパックご飯は、11月中旬から松山生協全店舗で販売する予定だ。

 製造は、宇和島市の業者に依頼。レンジで数分加熱すると食べられる手軽さが売りで、1パック(160グラム)138円で販売する。

 商品名は「JA松山市のフツーにおいしいごはん。」。商品名に、花や葉、水滴のイラストを入れ、自然の豊かさを表現した。JAのキャラクター「まる芽ちゃん」も大きく掲載した。

 JAは「コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増えたことから、需要が高まっているパックご飯に着目した。手軽に地元産の米を食べてもらいたい」としている。

 7月下旬から役職員で試食を繰り返し、水分量や精米歩合を改良しながら、味や香り、見た目を調整して完成させた。JAの岡田明夫専務は「米離れを少しでも食い止めたい。地元の米を手軽に食べてもらうことで、地元産米のPRと消費拡大につなげたい」と期待する。
(2021年 10月31日付け  日本農業新聞エリア四国より)