市の水処理施設再生リンを活用したオリジナル肥料普及 - JA筑前あさくら

資源循環を実現し、肥料価格高騰対策にも

 福岡県のJA筑前あさくらは、地力向上や肥料価格高騰への対策の一環で、福岡市水処理センターの再生リンと有機質肥料などを混合したペレット型のオリジナル肥料「e野菜ペレット」「e万能ペレット」などの普及拡大を、各生産部会と連携して行っている。

 オリジナル肥料は地力向上や循環型農業につながる上、国内で発生した資源を原料とするため、世界情勢などによる価格高騰の影響を受けにくい。価格安定や生産コスト削減のメリットがあるとされる。

 JAでは、営農渉外担当者らを通じた普及活動に加え、営農部と園芸部が連携。8月には博多万能ねぎ部会の班長会、9月には梨部会や、すもも部会の栽培講習会で、野菜や果樹の生産者にも紹介。土壌分析や適正施肥による地力向上の必要性や、環境面やコスト面でのメリットなどを説明した。

 営農部の山崎一仁部長は「福岡市の水道は朝倉市のダムから供給されていて、消費した水(下水)からリンを抽出した肥料で栽培し、その農産物を福岡市民が食べる。今後も、再生リンを使用した肥料を多くの人に利用していただき、地域循環型農業の普及と肥料コスト削減に努めていきたい」と力を込める。


<2022年9月27日(火)付 日本農業新聞 ワイド1九州>