肥料価格高騰対策事業 夜間も申請受け付け - JA湖東

広く活用を促し、組合員から好評

 JA湖東は24、27の2日間、国が行う肥料価格高騰対策事業について、支援金申請の夜間受け付けを支所ごとに行った。できる限り広く活用を促し、急激な高騰の影響を受ける組合員を支援する。

 世界の政情不安などによる資材高騰で多くの物が値上がりする中、農産物は価格転嫁できない状況にあり、農家の経営は厳しい状況に置かれている。

 同JAは、米価下落に加え今回の肥料高騰は、農業経営の持続に深刻な影響を与えると懸念。同事業を管内集落農業組合長と連携し、広く組合員へ周知し活用を促した。組合員の中には、昼間の勤務などで、JAへ来所できない人もおり、少しでも多くの組合員に同制度の活用をしてもらうことを目的に、夜間受け付けを行った。

 特に、同対策の支援金を受けるためには、化学肥料低減の取り組みを二つ以上行う必要がある。組合員も、この取り組みのメニューの選択に困惑していたこともあり、職員が一つずつ丁寧に説明をすることで、円滑に申請手続きを進める。

 夜間窓口を利用した組合員は「昼間、仕事でJAへ行くことができないので、夜間受け付けがあってよかった」と好評だった。同JAでは春肥に向けても、少しでも多くの組合員に同支援金の活用をしてもらえるよう対応を進める。


<2022年 10月 29日 (土)付け  日本農業新聞  ワイド2近畿 >