コーチングをテーマに女性セミナー開催-北海道・JAあさひかわ

コーチングは「聴く力」が重要

 上川管内の「JAあさひかわ女性セミナー(清水光子代表)」は5日、旭川市のJA永山支所で女性農業者の講習会を開いた。本年度6回目で、部員やJA青年部員、上川農業改良普及センターの担当者ら38人が参加した。

 講習会では「農業経営におけるコーチングの必要性」をテーマに、釧路管内標茶町の北海道指導農業士協会会長の千葉澄子さん(62)が講演。酪農を経営する千葉牧場専務の千葉さんが、共同経営者として経営改善に取り組んで得た経験や成功などを報告。働きやすい明るい職場づくりを目指し、実践していることなどを説明した。

 千葉さんは「コーチングで重要なことは、耳・目・心を使って『聴く力』を付けること。強い農業とは、チーム(家族・会社)が一つの目標に向かって全員が経営参画できる農業環境づくりが大事で、コミュニケーションは最も大切」と訴えた。

 参加者の鶴間智子さん(67)は「『現状維持は衰退以外の何ものでもない』ことの話を聞いて、今後、経営方針は変わっても継続・進歩することを心がけたい」と意気込みを語った。


<2023年12月9日(土) 日本農業新聞 ワイド1北海道>