VRで栗剪定“体験” - 岐阜・JAめぐみの

疑似体験型講義でイメージしやすく

 JAめぐみのは、新規就農者の育成を目的とした「就農塾」で11月下旬、栗の剪定(せんてい)技術講習会を開いた。デジタル技術を活用した学習システム「バーチャルリアリティー(VR=仮想現実)システム」「eラーニングシステム」を使った、疑似体験型講義を初めて取り入れた。

 講習会は、同JAみのかも営農経済センターで開き、「クリコース」の11人が受講した。1月中旬ごろから始まる本格的な作業を前に、冬季剪定の基礎を学び、技術の習得を図るのが目的。JAひがしみのが同システムを所有しており、協力を得た。

 講習会では、中山間農業研究所や恵那農林事務所の担当者が講師を務めた。受講生は、VRゴーグルを装着し、コントローラーで視点を操作しながら、仮想現実の栗園地で適切な剪定方法を学んだ。

 受講生の中島安貴彦さんは「園地での研修とは違い、自分の見たい角度から枝を確認することができた。剪定前から後の成長過程を比較できるので、イメージしやすかった」と話した。


<2023年12月7日(木) 日本農業新聞 ワイド1東海>