求人アプリで労力確保 法人中心に提案 - 広島・JAひろしま

農業労働力を支援し、農業生産の維持拡大につなげる

 JAひろしまは2025年度から、管内全域で、アルバイトを募る求人アプリ「1日農業バイトdaywork(デイワーク)」とスキマバイトアプリ「Timee(タイミー)」の提案を始めた。大型農家や法人などを中心に農業労働力の支援に力を入れる目的だ。組合員18万人の広域JAの強みを生かし、中山間地域や島しょ部などで深刻化する労働力不足の解消で、農業生産の維持拡大につなげる。

 両アプリは、「働いてほしい時間」と「働きたい時間」をマッチングするスキマバイトサービス。作業内容や時間、賃金などの労働条件を基に、農家と求職者を結び付け、面接や履歴書は不要。空き時間や休日を有効活用したい、幅広い世代に人気がある。

 JAは、22年に広島中央地域営農経済センター、23年に広島北部地域営農経済センターでデイワークを導入した。毎月のふれあい活動や青壮年連盟などとの意見交換で、高齢化に伴う労働力確保の相談を受けて拡大を検討。本格導入に向けて、ちらし約3万枚などを準備し、周知を進めた。

 庄原市で青ネギ「ヒバゴンネギ」を栽培する仁井農園は、両アプリを活用して3カ月で市内外の7人、延べ12日間マッチングした。ワーカーは、農園の概要と作業の説明を受け、青ネギの計量や箱詰め作業を担当。代表の仁井慎介さん(41)は「作業量や作業内容に応じて柔軟に求人できるのが魅力。JAの提案で安心感がある」と評価する。

 両アプリは、6月末時点で延べ62の個人・法人が活用する。JA営農支援課の神谷貴史課長は「現場では労働時期が一時期に集中し、短期労働力の確保が求められている。労働力不足解消の選択肢の一つとして提案を続けたい」と話す。

<2025年8月1日(金) 日本農業新聞 ワイド1中国四国>