高品質サトイモ生産へ バイオ炭の効果試験を実施 - 埼玉・JAいるま野

収量増、虫害は減で農業者の所得増大と農業生産の拡大を狙う

 JAいるま野は12月上旬、特産のサトイモの高品質・高収量生産を目的に、JAカントリーエレベーターから排出されたもみ殻を原料にしたJAバイオ炭を使って、栽培試験を実施した。試験は、JA全農さいたまの担い手支援事業を利用した。

 展示圃(ほ)の試験は、施用区と慣行区にそれぞれ10アールを設け、試験区にJAバイオ炭合計105キロ(1袋10・5キロ)を施用した。施用区・慣行区ともに圃場の端から中庸な位置を決め、県さといも協議会共進会に準拠した連続5株を収穫して調査した。

 サトイモは、株ごとに計量し、形状などを確認した後、規格表に基づき選別する。続いて施用区・慣行区ともに株ごとの等級別比率や重量を確認した。

 当日は、担い手に出向くJA担当者(愛称TAC)や営農指導担当、全農さいたまの計14人が参加した。サトイモ栽培の夏秋の高温乾燥下での生育差調査を行った。

 今回の試験では、慣行区に対して、JAバイオ炭の施用区が112・9%の収量。慣行区のコガネムシによる食害痕が17・4%発生しているのに対して、JAバイオ炭施用区の食害痕は0・7%にとどまった。

 今回の結果から、近年問題化しているコガネムシによる食害の抑制に対して、向こう3年間を検証期間とし、全農さいたまと効果測定を行う予定だ。

 JA営農企画課の正木昭光課長は「異常気象や病害虫に対応したサトイモ生産に向け、TACが自身の体験に基づいた情報発信を積極的に行い、農業者の所得増大・農業生産の拡大に貢献できるよう努めたい」と話した。

 JAではホウレンソウやニンジンでも試験をしており、今後も高品質・高収量の農産物生産の提案に向けて試行錯誤を重ねていく。

<2026年1月7(水) 日本農業新聞 朝刊 ワイド2首都圏>