重機貸し出し好評 安全操作へ講習 - JAかながわ西湘

受講者は310人に

 JAかながわ西湘が行っている農業機械利用事業の需要が高まっている。2月中旬の2日間、小型車両系建設機械講習会がJA本店と成田総合選果場で開かれ31人が参加した。受講合計者は310人に達した。農業機械の取得にはコストがかかるため農家の負担は大きい。JAでは「事業を活用してもらい農作業の省力化となり所得向上につながれば」と期待している。

 JAは、2017年から同事業をスタート、8種類の計21台の機械を組合員に貸し出している。バックホーは、当初2トンだけだったが、小回りが利く小型のものを要望する声が多く2019年に0・3トンも導入した。年間約100回の利用があり、抜根や改植などに利用されている。

 講師は、PEO建機教習センターに出張を依頼。受講者は走行装置や作業装置に関する知識を座学で学んだ後、走行訓練や掘削作業の実技を行った。センターの中川龍巳講師は「基本動作を忘れないことやアームやバケットの動きを目視し安全に作業してほしい」と事故防止を呼び掛けた。

 受講者の青木智也さん(35)は「バックホーの貸し出しはありがたい。キウイの抜根や整地、梅やミカンなどの改植作業など幅広く活用していきたい」と機械事業の効果を話した
(2021年3月4日付 日本農業新聞ワイド2首都圏より)