１台増やして事業拡大

　ＪＡ福岡市が手掛けるハンマーナイフモア貸し出し事業が好調だ。９月にはレンタル用の機体を１台増やして事業を拡大する。ハンマーナイフモアは草刈り作業を短時間で安全にできると好評。ＪＡは貸し出しで機械利用の敷居を下げる。

　貸し出し事業は、生産者の所得向上を後押しするため、２０１９年１０月にスタートした。増大して今後は、２台で運用する。

　ハンマーナイフモアは自走式の草刈り機。刈り払い機と比べて草刈りの作業時間が短縮できる。作業者が刃に触れる危険性が低く、安全面からも利用価値が高い。

　高いコストや使用する期間が限られることが導入の障壁だったが、貸し出しでは１日当たり２５００円（税別）と低価格で利用できる。ＪＡは過去の利用者の意見や要望から需要があると判断し、増台を決めた。

　７月中旬に内野地区で、生産者にデモンストレーション会を実施。２５人が参加して農機具メーカーから説明を受け、希望者は体験試乗を行った。一様に機械の効果に目を見張り、メーカー担当者へ質問する光景も見られた。

　ＪＡは「農機具導入コストの軽減や、生産者の労働環境改善に役立てば」と話した。
（2021年8月7 日付け　 日本農業新聞ワイド１九州より）