タマネギ新品種導入で学校給食のニーズに対応 - 東京・JA東京むさし

青壮年部部員が育苗と生産を分担し増産に取り組む

 JA東京むさし小平地区青壮年部は、学校給食のニーズに合ったタマネギの出荷増量に部員一丸で取り組んでいる。2025年度は、新たな栽培品種を導入。年々増加する発注量と、小平市の栄養士が要望する「4月からの出荷」への対応を目指す。

 同青壮年部は17年度から、タマネギの育苗と生産を部員が分担して増産に取り組む。部員の結束を強め、市の学校給食導入率に大きく貢献している。

 24年度は5品種11万3000粒を播種(はしゅ)。しかし雨が多く、病気で思うような出荷ができなかった。

 25年度は、市内でタマネギを栽培している農家や、東京都北多摩農業改良普及センターから情報を収集。青壮年部役員とJA小平支店指導経済課の職員が品種、播種日や定植日、防除ローテーション、資材を再検討した。

 導入した品種は、極早生の「ボルト」と、貯蔵性に優れた「ターボ」「ネオアース」。従来の「七宝早生7号」「ターザン」「もみじ3号」に加えた。時期を細かく定めて品種を導入し、常にタマネギを切らさない栽培リレーを目指す。

 前年度は406穴のペーパーポットを使ったが、苗が細く定植後の生育も遅かった。そのため、本年度は220穴を試験的に導入。6品種約13万粒を播種した。

 育苗を担当する青壮年部の若林哲也顧問は、播種から適切な温・湿度管理、かん水、病害虫対策まで、長年の知見と技術を生かして健全な苗を育成する。「育苗を通じて部員と顔を合わせる機会も多く、信頼関係が深まるのはうれしい。苗は、地域農業の未来につながっていると思う」と語った。

 今後は、東京都北多摩農業改良普及センターやJA小平支店指導経済課、本店の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC)が圃場(ほじょう)を巡回。収穫まで生育を確認する。

<2025年12月13(土) 日本農業新聞 朝刊 ワイド1首都圏>