農業生産拡大へ創意工夫 - JA越前丹生

「越前水仙」統一目揃え会 稽古花の需要高まる

 JA越前丹生と福井県、市町、経済連が組織する越前水仙出荷協議会は、「越前水仙」の統一目揃え会を2018年11月17日にJAすいせん研修館で行った。越前町と福井市の生産農家46人が出席。今年は、夏場の記録的な猛暑の影響で開花の遅れが懸念されたが、9、10月の天候が持ち直し、露地栽培の水仙は平年並みの11月10日から出荷を開始した。近年、稽古花としての需要の高まりに対応し、JAでは品質確保のため選別を強化している。出荷ピークは12月上旬で、今シーズンは2月末までに計画の150万本出荷した。

規格や選別方法を確認する生産者

園芸作物鮮度保持へ予冷施設

 2018年11月6日、JA越前丹生役職員、工事関係者ら約50人が参加して予冷施設建設工事の起工式を行った。
 近年、若手農業者の増加と面積拡大による生産量増加に伴い、品質保持や安定した出荷への対応が急務になっている。そこで真空予冷装置などを装備して鮮度、出荷調整を図ることで、若手生産者や市場のニーズに対応できる体制をつくった。同時に販売単価の向上と農家所得の向上を目指す。JAの樋村昌宏組合長は「予冷施設建設で農産物の品質保持、安定出荷が見込める。農家所得向上のため1円でも高く販売していきたい」とあいさつした。
 施設は本店分室横(福井市清水杉谷町)に建設され、延べ面積291.2平方メートル。

式典で挨拶する樋村昌宏組合長

越前丹生産「あきさかり」の産地PRを確認

 2018年11月16日、JA越前丹生の朝倉伊知郎常務理事と営農販売部職員2人は今年度、越前丹生管内で栽培した「あきさかり」を取り扱う幸南食料㈱の取引先である㈱ライフフーズを訪問した。㈱ライフフーズは、大阪府吹田市に本社があり、「めしや食堂」をはじめ「街かど屋」「讃岐製麺」「ザめしや」など東海・近畿地方を中心に外食事業を展開している。その中で家庭料理を中心とした約120種類ほどのメューを用意し、和食・洋食・中華のおかずを自由に組み合わせて食べることができる「ザめしや」では、11月からJA越前丹生管内の「あきさかり」を使用している。店内では、消費者に向けたお米の産地PRを行っており、福井県産「あきさかり」と書いたのぼり旗の設置や、管内水田風景をバックにしたポスターの掲示をして、食べていただいたお客さまに福井県産の魅力を伝えている。

「あきさかり」を提供する「ザめしや」

福井県産「あきさかり」をPRするポスター