「大山ブロッコリー」力強い産地へ - JA鳥取西部

GI登録、JGAP取得

 JA鳥取西部は2019年度、特産ブロッコリーで増えている長雨や台風など水害に対応するため、排水対策を徹底し、気象災害に強い産地づくりに乗り出す。18年12月には「大山ブロッコリー」が地理的表示(GI)保護制度に登録。適切な農場管理を強化し、日本版農業生産工程管理(JGAP)取得にも取り組むなどで産地力の強化と一層の認知度向上につなげる。
 18年度は、出荷が安定し、17年度の台風や積雪被害による出荷量の減少から大きく回復した。しかし、暖冬の影響で単価安が続き、出荷数量は前年比26.8%増の58万690ケース(1ケース6キロ)、販売金額は同7%増の11億1,924万円だった。
 米子市で3月上旬に開いたJAブロッコリー部会総代会では、耕盤破砕や高畝栽培などで災害に強い生産基盤の強化に取り組むことを申し合わせた。パソコンやスマートフォンで簡単に農作業記録や出荷記録を管理できる営農管理ツール「アグリノート」の研修も実施。農場管理の効率化につなげる。
 若手後継者の育成や化学肥料を70%カットした特別栽培ブロッコリー「きらきらみどり」の安定出荷などで産地拡大、有利販売に向けた取り組みを進める。(日本農業新聞2019年3月13日付中国四国版より)

料理で農家と交流・意見交換

 JA鳥取西部大山ブロッコリー料理研究会は2月18日、大山町の保健福祉センターだいせんで「大山ブロッコリー」の生産者と料理交流会を開き、同研究会が考案したブロッコリー料理4品でもてなし、ブロッコリーを使った料理を囲んで意見を交換した。(日本農業新聞2019年2月21日付中国四国版より)