育苗ハウス有効活用 - JA鈴鹿

トロ箱養液栽培でキュウリ出荷

 三重県のJA鈴鹿深伊沢育苗施設にある育苗ハウスで、トロ箱養液栽培システム「うぃずOne」で栽培したキュウリの収穫・出荷が、7月上旬から本格的にスタートした。「うぃずOne」での栽培は、JA鈴鹿の子会社アグリサービス鈴鹿が約600平方メートルでキュウリ120本、ミニトマト420本、パプリカ60本を栽培する。パプリカの栽培は今年が初めて。
 露地栽培に比べると、長期的な収穫が可能となり、キュウリは12月下旬まで、ミニトマトは7月下旬から2月下旬まで出荷できる。パプリカは9月上旬から11月中旬までの出荷を見込んでいる。
 育苗ハウスの遊休期間を利用し、システムの設置に大掛かりな電気・水道工事を必要としないため導入コストが安価で、撤去も容易だ。天候の影響も受けづらく、施肥・施水をプログラムで制御しているため、日々の管理作業は大幅に軽減される。
 安定的な出荷と青果物の端境期対策が可能として、同JAでは2017年から試験栽培と普及を推進している。(日本農業新聞2019年7月18日付東海版より)