学生に食と農の大切さ伝える - JA広島市

包括連携協定の一環 大学院で講義

 JA広島市は6月下旬、東広島市の広島大学大学院統合生命科学研究科で、博士課程前期1年生133人に「農業協同組合における地域農業振興活動の実践状況」をテーマにした講義をした。JAグループ広島と広島大学生物生産学部との包括連携協定に基づく取り組みの一環。初めての講義で、農業者の所得増大や農業生産の拡大の活動を紹介した。
 協定は昨年12月、食料・地域・環境問題などの解決に貢献することを目的に締結。初講義では、同JA川内支店駐在営農指導員の中植俊明専任担当課長、同JA販売課販売企画マネージャーの下土井崇主任が講師役を務めた。(日本農業新聞2019年7月4日付中国版より) 

大学の要望で食育授業

 JA広島市は6月中旬、広島市東区の比治山大学で、食農教育活動の一環として、JAの取り組みや農業の現状などを伝える出張授業を初めて開いた。管理栄養士や栄養教諭などを目指す1年生51人に、同JA営農振興課の松木忠幸課長が講義した。
 「食」の根幹である「農」を学生に伝えたいと同大の要望で初めて開いた。農業と関わりの少ない学生に、生産資材の高騰や鳥獣害、生産緑地制度、JAが果たす地域での役割など農畜産物の生産・流通の現状と地産地消の意義を分かりやすく話した。(日本農業新聞2019年6月26日付中国版より)