生産資材 独自の良品開発   - JA晴れの国岡山

第2弾チップソー 価格も良心的

 JA晴れの国岡山は、生産資材の独自ブランド化に力を入れている。組合員に良品を安く提供しようと、メーカーと共同で企画販売に取り組み、全購買店舗や一部の農機センターなど60店舗以上で取り扱う。第1弾の野菜専用肥料に続き、春の農繁期に農家の必需品である刈り払い機用チップソーを発売した。

 昨年4月に8JAが合併し、生産資材の大量仕入れ・大量販売が可能になった。各メーカーと検討を重ね、安全・安心で品質、価格に満足してもらえる生産資材の開発や選定、ブランド化を推進。組合員から要望の強い生産資材の値下げを実現しながら、製品にJA公式キャラクターを付けて、新たなファンづくりにも一役買う。

 野菜専用肥料は、有機質を中心に窒素、リン酸、カリをバランス良く配合した。手軽な小型規格で元肥や追肥など幅広く使える。広報誌の家庭菜園向け技術情報で紹介し、准組合員のニーズも掘り起こす。

 チップソーは、従来品をベースに改良を加え、日本産業規格(JIS)を取得し、除草作業の安全と効率化に配慮。軽くて切れ味がよく、自信を持って推奨できる商品だ。従来品より低価格で提供し、今年は3万枚の販売を見込む。

 開発に携わる経済部は「組合員から信頼され、喜ばれるブランドとして浸透を図る。組合員の声を聞き、品目を増やしていきたい」と展望する。
(日本農業新聞2021年1月28日付ワイド1中国四国より)