湘南ゴールド選別・箱詰め一手に - JAはだの

農家の作業負担軽減へ

 JAはだのは、神奈川生まれのかんきつ「湘南ゴールド」の選果を今年初めて行った。JA本所の選果場にある選別機を使って、農家から集荷した果実を3L~2Sの6段階の大きさごとに分類。箱詰めもJAが担うことで「湘南ゴールド」を生産する農家の負担軽減につなげている。

 「湘南ゴールド」は、これまで農家が個々に手作業で選別し、箱に詰めて出荷していた。近年は木の成長とともに生産量が増え、選別作業に時間がかかっていたため、農家がJAに相談した。JAは農家の負担を減らそうと、選別や箱詰めを行う体制を整えた。

 4日には、2人の農家が持ち寄った約700キロの「湘南ゴールド」をJA職員や選果場のスタッフらが選別。ミカン用の大型選別機で大きさごとに分けた後、小さいサイズの果実はさらに梅の選別機を使い、規格に合わせて仕分けした。傷が付いたものや柔らかくなっているものは手作業で取り除き、専用の出荷箱に詰めた。JA農産物直売所「はだのじばさんず」や横浜市の市場に出荷する他、加工用として市内の菓子店などにも販売する。作業は11日にも行い、4戸から合計4トンを集荷した。

 生産者の一人は「晩かん類を数種類栽培していると出荷時期が重なってしまうので、手作業での選別は大変だった。JAの設備で選別してもらえるのは助かる」と話した。
(2021年3月18日付 日本農業新聞ワイド2首都圏より)