ハウスミカン軽い平パック試験導入 - JAながさき県央

資材コスト約1割減

JAながさき県央は、ハウスミカン出荷でコストを削減できる新たな平パック(1パック350グラム)を試験的に導入した。1回目の着荷試験として6月中旬に関西方面へ40パックを出荷。2日後に到着したが、腐敗や傷など品質に問題はなく市場評価も上々だ。

 新資材は、これまで使用していた平パックより材質を軽量化。資材コストを約1割抑える。その分、パック数量を増やして市場への安定出荷につなげる。より多くの消費者にJA産ハウスミカンを届けられるようになる。

 外装箱の形状も改める。従来は10パック入りで箱単価75円だったものを、20パック入りで箱単価90円に設定。販売単価も約50円引き下げる。資材面と販売面の双方にメリットがある仕組みだ。

 JA中部営農センター販売課の山口智弘さんは「新資材を活用して多くの人においしいハウスミカンを届けられるようにしたい」と意気込む。本格導入は来年を予定。着荷試験の結果を踏まえて検討を進めていく構えだ。
(2021年7月3日付け  日本農業新聞 ワイド2九州より)