組合員のニーズ把握を密に  - JAあいち三河

意見交換会に代え事業概要や質問用紙配布

 JAあいち三河は毎年開催している「地区別意見交換会」がコロナ禍で中止となったことを踏まえ、冊子「令和3年度事業概要」とちらし「自己改革の主な取り組み」、日頃の事業利用を通じての質問用紙「各事業への質疑、意見等について」を広報誌7月号とともに組合員に配布した。JA事業への理解を深めてもらうとともに、組合員からの意見や要望、質問などを各事業で把握。今後の事業運営に反映することで、JA自己改革や組合員にとって「なくてはならないJA」を目指す。

 配布した冊子はA4判カラー16ページで、事業計画や財務状況、事業活動の内容と成果などを記載。ちらしには自己改革の柱として掲げる「農家所得の向上」「農業生産の拡大」「地域活性化」について取り組んだ事例を紹介した。

 企画広報課の村上敏孝課長は「組合員の皆さまとのコミュニケーション不足が懸念されており、今回の取り組みで少しでも多くの意見、要望を把握したい」と話す。組合員に配布した冊子は同JAホームページに新規ページを作成。また、回答用紙は30日までに回収し、挙がった意見や要望の一部は、回答とともに広報誌に掲載する予定だ。

 同意見交換会は組合員からの声を取り入れる場として、毎年7月の1カ月間で開催。地区ごとに振り分けた約125会場にJA役職員と組合員約3500人が集まり、事業の報告や計画の説明を行った後、出席者との意見交換を図っている。
(2021年7月15日付け  日本農業新聞ワイド2東海より)