規格外イチジク 加工用に買い取り - JA尾張中央

ドライフルーツに変身

 JA尾張中央農業振興部営農指導課は今年から、イチジクの過熟や病害果、未熟果など産直の出荷規格に合わない果実を加工用として買い取る取り組みを始めた。産直会員のイチジク生産者が対象。これまで廃棄などをしていた部分を加工品に活用することで、農家所得の向上を目指す。

 買い取りはグリーンセンター桃花台店で、重量1キロから行う。月・水・金曜限定。買い取ったイチジクは、加工業者がドライフルーツに加工、同JAの産直施設で委託販売を予定している。

 同課の森藤道徳課長は「イチジクは9月の長雨が続くと、産直出荷できない果実が多くなる。これまで廃棄せざるを得なかった部分を買い取ることで、少しでも農家所得の向上につながり、生産者のやりがいに貢献できれば」と意気込む。

 8月上旬には産直イチジク目ぞろえ会を開いた。産直会員10人が参加した。サンプル品を見ながら果実の大きさや色、傷果などの出荷規格を細部まで確認した。
(2021年8月 17日付け  日本農業新聞ワイド2東海より)