広島菜 うどんで余さず活用-JA広島市

粉末にして練りこむ

 JA広島市広島菜漬センターは、冬の味覚として親しまれている広島菜漬を練り込んだ生タイプの「広島菜うどん」を、7日から販売する。広島菜漬の新たな活用策として、広島市安佐南区川内特産の広島菜漬を使って商品化。1袋250グラム入り380円で不定期だが、数量を定め、JA各支店を通じて販売する。

 新商品のこだわりは原材料。川内産広島菜だけを使って漬け込んだ広島菜漬を粉末にして国産小麦粉と練り込んだ。粉末にする広島菜漬は250グラムの製品に対して原材料換算で約128グラムを使う。緑が色鮮やかで、広島菜漬の爽やかな風味がふんわり感じられる、喉越しの良いうどん麺に仕上がっている。

 原材料に使う広島菜漬は、漬物加工時に傷がつくなどしたものを使い、フードロスの削減に貢献することで、持続可能な開発目標(SDGs)の「つくる責任 つかう責任」の目標につながる。同センターの沖野勝治総合所長は「お薦めは冷やしうどん。新型コロナウイルス下で内食の機会が増えている。自宅で広島菜うどんを食べ、広島菜漬のファンになってほしい」と期待する。

 問い合わせは広島菜漬センター、(電)082(877)4194。(広島市)
(2021年9月5日付け  日本農業新聞エリア中国より)